在宅介護でデイサービス週3回+訪問介護の組み合わせが一般的。要介護2〜3程度の在宅介護費用の目安です。
100,000円/月
年間では約1,200,000円の負担
介護費用が月10万円の場合、年間で約1,200,000円の費用がかかります。介護期間の平均は約5年と言われており、総額では約6,000,000円にのぼる可能性があります。一人で負担するには大きな金額のため、兄弟間での公平な分担が重要です。
兄弟の人数・収入・介護費用を入力するだけで、法的根拠に基づいた負担割合を算出します。
無料でシミュレーションする介護費用が月10万円の場合に特に有効な制度を、関連度の高い順に紹介します。
月の介護サービス自己負担額が所得に応じた上限額を超えた場合、超過分が払い戻される制度です。一般的な所得(住民税課税世帯)の上限は月44,400円、住民税非課税世帯は月24,600円です。初回は申請が必要ですが、一度申請すれば以降は自動的に支給されます。
住民税非課税世帯の方が施設に入所する場合、食費と居住費(部屋代)が大幅に軽減される制度です。所得と預貯金額に応じて第1段階〜第3段階に分かれ、例えば第2段階では食費が1日390円、多床室の居住費が1日370円まで軽減されます。市区町村の介護保険課で申請します。
社会福祉法人が運営する施設やサービスを利用する場合、低所得の方は利用者負担額が25%(老齢福祉年金受給者は50%)軽減されます。対象は住民税非課税世帯で、預貯金等が一定額以下の方です。市区町村で「利用者負担軽減確認証」の交付を受ける必要があります。
親と同居している場合、住民票上の世帯を分離することで、親の世帯の所得が下がり、介護保険の自己負担割合や負担限度額が軽減される場合があります。ただし、国民健康保険料や住民税の計算にも影響するため、総合的なシミュレーションが必要です。市区町村の窓口で相談してください。
介護保険サービスの自己負担分の一部は確定申告で医療費控除の対象になります。対象は、施設サービス費の自己負担額(特養は50%、老健・医療型は全額)、訪問看護・デイケア・居宅療養管理指導などの自己負担額です。兄弟で分担している場合は、実際に支払った金額に応じてそれぞれが控除を受けられます。
同一世帯で1年間(8月〜翌7月)の医療保険と介護保険の自己負担合計額が限度額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。70歳以上の一般所得者の限度額は年間56万円です。医療費と介護費が両方かかっている世帯にとって特に有効な制度です。
生活保護を受けている方は、介護保険の自己負担分が介護扶助として全額支給されます。また、生活保護受給者は介護保険料も生活扶助に含まれて支給されます。施設入所の場合も食費・居住費が公費負担となります。
有料老人ホームなど高額な施設から、特養(公的施設)や費用の低い施設への移行を検討する方法です。特養への入所要件(要介護3以上)を満たしている場合は、待機者リストに登録しておくことで、空きが出た際に費用を大幅に削減できます。
介護費用が月10万円の場合の、具体的な家族構成別シナリオです。
状況
母親(85歳)が要介護2で、訪問介護週3回・デイサービス週2回を利用中。月額約100,000円。長男(58歳・年収700万円)が近居、長女(55歳・年収350万円)が遠方在住。
分担の考え方
収入差がある場合は収入比で分担するのが公平です。長男65%(65,000円)・長女35%(35,000円)が目安。ただし、長男は近居のため通院付き添いなどの時間的負担もあるため、その分を金額で調整する余地もあります。年間費用は1,200,000円で、5年間では6,000,000円に達するため、長期的な見通しも立てておきましょう。
状況
父親(80歳)が要介護3で、長女(52歳・パート年収120万円)と同居。デイサービスと訪問介護を利用し月額約100,000円。長男(56歳・年収800万円)は遠方在住。
分担の考え方
主介護者の長女は介護のためフルタイム勤務を断念しており、時間的負担が非常に大きい状態です。費用面では長男が80%以上(80,000円以上)を負担するのが妥当です。また、長女のレスパイトケア(月1回のショートステイ等)費用を長男が全額負担するなど、介護者の健康維持にも配慮した分担が重要です。
月100,000円の段階では、各兄弟の年収に応じた分担が最も公平です。当サイトのシミュレーターで収入情報を入力すると、法的根拠に基づいた負担割合を算出できます。
親の年金がある場合は、まず年金から介護費用に充当し、不足分を兄弟で分担する方法が一般的です。親の年金額と介護費用の差額を明確にし、その部分だけを分担対象にしましょう。
介護費用の内訳(介護保険自己負担、食費、医療費、日用品費)を月ごとにまとめ、兄弟全員で共有する仕組みを作りましょう。LINEグループやGoogleスプレッドシートでの共有が便利です。透明性が信頼関係を維持します。
※ 本ページは一般的な情報提供を目的としており、弁護士・司法書士・ケアマネジャー等による個別の法律相談・介護相談を行うものではありません。
※ 掲載データは厚生労働省「介護保険事業状況報告」「介護サービス施設・事業所調査」、各自治体の介護保険料公表資料に基づく概算値です。実際の費用は要介護度・施設種別・地域・個別の医療状況により大きく異なります。
※ 正確な介護費用・負担額については、お住まいの市区町村の介護保険課窓口、地域包括支援センター、または担当ケアマネジャーにご相談ください。